上山崎雅泰
女性の宿泊客に薬物を飲ませて性的暴行を加えたとされる事件で、岡山県警は19日、同県里庄町新庄の宿泊施設経営、武内俊晴容疑者(49)=準強制性交等罪で起訴=を別の女性2人に対する準強制わいせつ未遂と県迷惑防止条例違反(盗撮)の疑いで岡山地検倉敷支部に追送検し、捜査を終えたと発表した。武内容疑者は「記憶がない」などと否認しているという。県警によると、女性計10人の被害を裏付けたという。
武内容疑者は「Cafe&GuestHouse凸屋(とつや)」を経営。昨年3月に女性客が嘔吐(おうと)などの症状を訴え、体内から薬物が検出されたため、県警が捜査していた。
県警によると追送検容疑は、昨年3月に20代の女性客に睡眠作用のある薬物を飲ませた上でわいせつ行為をしようとし、さらに同年6月には脱衣場に設置した小型カメラで30代の女性客の裸を盗撮した、というもの。
武内容疑者はこれまで、東京、大阪、広島などから来た女性客8人に対する準強制性交等容疑で逮捕、送検されていた。県警は、いずれも薬物を混ぜた酒などを飲ませて抵抗できない状態にした上で、性的暴行を加えたとみている。
この宿泊施設はインターネット上の口コミで「女性一人でも安心」などとの投稿があり、「笠岡ラーメン」を売りにしてネットニュースで取り上げられたこともあった。(上山崎雅泰)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル